トーキョーシティ

あなたに電話をかけたのは
他でもない僕のためでした
飯くらい奢るって言ったのも
僕は寂しかったんだ

青い何かを期待していた
あほみたいな面で夜に消えた
浅い記憶の中 タバコの煙が
だらしなく目に染みるだけだった

粗相して残した胃酸の痕も
アイツがヤり捨てたゴムの袋も
なんだかセンチメンタル気取りでさ
ロックバンドが聞いて呆れるよ

もしもし
僕にお金がないのも
あなたが優しくなったのも
都合の悪い事はすぐに忘れられるようになったのも
この街のせいですか

もしも
僕がいなくなろうとも
君が泣いていようとも
始発列車は週末の匂いを残したまま
嗚呼 これが「東京」だったのか

ぼちぼち 今日は歩いて帰ろうか
ぽつぽつ 雨が狭い空から
全部 全部 この街のせいにして
僕は何をしていたんでしょう

コバヤシコ OFFICIAL WEBSITE

0コメント

  • 1000 / 1000