高速鉄道

さよならの音は そっちの街ではどんなですか
さよならの音は そっちの街ではどんなですか

君の匂いが思い出せないや
遥か遠くに最終列車か 春一番か

リトルカブに乗って僕は線路沿いを行く涙で濡れた踏切の音
時速50のスピードじゃ僕の声が届くはずもなく
犬が鳴いているだけ

さよならの音が 左耳から離れないや
さよならの歌が よく聴こえないや

リトルカブに乗って僕は線路沿いを行く
月明りに揺れた君の影は
時速50のスピードじゃ追いつけないほど遠く
見えなくなるだけ

リトルカブに乗って僕は真っ赤な朝焼けを待つ
乾いたメビウスの煙が舞う
時速50のスピードでもう追いかける理由もなく
犬が鳴いているだけ

犬が鳴いているだけ

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