マイクジャック

君が涙に溺れる夜があるなら
僕が夢の中まで会いに行こうぜ
裸足で高速道路を走ろうよ
標識に変な星の名前書こうよ

憂鬱なんか歌にして涙流すなら
僕が電波に乗って君のマイクをジャックするよ
悲しい歌なんか歌わせねえ
マイナーコードをかき消して

どうしても死にたいならば
でっかい声で殺してやる
安物ギターで抱きしめて
涙も痛みも苦しみも僕が全部
「うるさいからやめてくれ」と
君が笑ったならそれでもいいや

アイツの歌を何オクターブも下で
平行線を辿ったりしてみても
知的文才にあふれた何かに
10‐0でボロボロに負けたりしてんだ

君にもいつか届くだろうか
例えば改札の向こう側で
通過列車の音に紛らせて
口ずさんでくれるのだろうか

偉そうなヤツらの歌を
でっかい声で殺してやる
安物ギターで抱きしめて
理屈もアンチもボンクラも僕が全部
「あんまり聞こえなかったよ」と君が笑うけど
スポットライトに照らされて
刹那の光を抱きしめて
体に滴る一滴が熱を帯びて
こんな歌で良かったなら
どうか聞いてくれないか

憂鬱なんか歌にして涙流すなら
僕が電波に乗って君のマイクをジャックするよ
悲しい歌なんか歌わせねえ
マイナーコードをかき消して

コバヤシコ OFFICIAL WEBSITE

0コメント

  • 1000 / 1000